ミニチュアワンダーランドの精巧な世界 (ドイツ🇩🇪)

ドイツ・ハンブルクの倉庫街の一角に、「ミニチュアワンダーランド」はある。世界最大級のミニチュア博物館で、ハンブルクの人気スポットの一つになっている。ということで、今回はこの博物館自慢の魅力的なミニチュアを紹介。

スイスの山岳地域のジオラマ。その大きさは上階まで食い込んでいる。そこを様々な列車が走る。
岩肌の色や形がとても自然で目を引く。

ドイツの高速列車インターシティエクスプレスが駅を発車。

ライブ会場は、人で埋め尽くされている。ステージでは、人やセットが動く。

ローマの風景。世界的な名所も数多く再現されている。

遊園地のアトラクションも、ギミックが満載。

信号にしたがって交差点を忙しく行き来する車。

空港ターミナル。ずらっと一列に並んだ姿が壮観だ。
飛行機が離着陸するギミックまで搭載されている。タイ国際航空の便が離陸するシーン。
細かい電飾は、ほのかな暖かさを漂わせる。
ターミナルビルの灯が幻想的な夜景を生み出している。夜になっても空港の人々の営みは続く。
出発・到着の案内を表示する電光掲示板。このタイムテーブルに沿って航空機が離着陸を繰り返していく。

この博物館の展示は、造形や色彩の細かさだけでなく、多彩なギミックや電飾が、見物客を飽きさせることはない。想像のレベルを幾つも超えてしまうスケールと精巧さだ。ここまでのクオリティのミニチュアを見物することはよそではできないだろう。筆者も、またドイツを訪れることがあれば、必ず行こうと決めた

美しい湖とアルプスの絶景!ゴールデンパス・ラインの旅 (スイス🇨🇭)

ヨーロッパ列車旅の途中、ルツェルンからシュピーツまで、アルプスと湖の絶景で有名な「ゴールデンパス・ライン」に乗車した。ゴールデンパス・ラインは、ルツェルン~インターラーケン(中央鉄道zb)、インターラーケン~ツヴァイジンメン(bls鉄道)、ツヴァイジンメン~モントルー(MOB鉄道)の3つの私鉄にわたってスイスの中央を横断する路線だ。ブリエンツ湖・トゥーン湖の絶景を横目にアルプスの麓を横切るこの路線には多くの見所がある。

ルツェルン駅から十数分、普通列車に乗ってアルプナッハシュタットで途中下車。せっかくなのでここでピラトゥス登山鉄道に乗車してみることに。絶景もさることながら世界一の急勾配鉄道はやはり全てが特殊で面白い。

アルプナッハシュタットからギスウィル駅で一度乗り換え、ブリエンツに向かう。途中、ラックレールを用いて急勾配を登る区間があり、そこでは走行音が変わる。青く輝くブリエンツ湖はとても美しい。ここで、ブリエンツ・ロートホルン鉄道に乗車し、ロートホルンを蒸気機関車で登ってみた。歴史ある登山列車から眺めるブリエンツ湖とアルプスの山々は雄大だ。

車窓に映るルンゲルン湖

ブリエンツからは、インターラーケンで乗り換えついでに昼食をいただき、シュピーツへ。まるで絵画から飛び出してきたかのような美しい景色は飽きることがなかった。列車を降りてしまうのが惜しい. . . .

世界一の急勾配鉄道!ピラトゥス登山鉄道(スイス🇨🇭)

2022年9月、筆者はヨーロッパを鉄道で巡る旅に出ていた。途中スイスを訪れた際、ピラトゥス登山鉄道に乗車した。133年の歴史を持つこの鉄道は、世界最急勾配の鉄道という称号をもち、その最大傾斜角は48%(480パーミル)にもなる。日本の鉄道における最急勾配は、大井川鐵道の90パーミルであることからも、この鉄道の凄さが分かる。

この鉄道の起点は、ルツェルンから普通列車で20分ほど西に進んだところにあるアルプナッハシュタット駅。急行列車は停車しない、静かで落ち着いた駅だ。

列車は、麓の駅をゆっくり出発すると、モーターの唸りが聞こえる。見た目はケーブルカーっぽいが、あくまで「電車」であり、ケーブルカーではない。車両は搭載されたモーターにより駆動する。左右のレールの間にはラックレールがあり、2つの歯車を組み合わせた特殊な形状をしている。この方式は「ロッハー式」と呼ばれる非常に珍しい方式だ。列車はゆっくりと、着実に標高を上げていく。緑生い茂る森林を抜け、森林限界を過ぎると、車窓は雪景色に変わる。列車と周りの景色を遮る木々がないため、山肌とそれを覆う雪はとてつもない迫力で、自分がすごく小さな存在に感じて不思議な感じだ。頂上には、レストランや展望台があるが、その日は曇っていた。頂上へはロープウェイでも訪れることができる。

世界一の急勾配鉄道でゆくピラトゥス山は133年、そしてこれからも人々の心を魅了してゆく。

蒸気機関車で山登り!ブリエンツ・ロートホルン鉄道(スイス🇨🇭)

2022年9月、筆者はヨーロッパを鉄道で巡る旅に出ていた。途中スイスを訪れた際、ブリエンツ・ロートホルン鉄道(BRB)に乗車した。この鉄道は、130年の歴史をもち、ロートホルンを約1時間かけてゆっくり蒸気機関車で登ってゆく登山鉄道だ。蒸気機関車が走る区間における世界最急勾配でもあり、世界中から鉄道ファンが訪れる。

この鉄道の起点はブリエンツ駅。ゴールデンパスラインの中間地点で、ブリエンツ湖畔の美しい街だ。ルツェルンとインターラーケンを結ぶ急行列車に乗車すると簡単にアクセスできる。インターラーケンからは船でもアクセスできるので、ブリエンツ湖を優雅にクルージングしながら訪れることもできる。

列車は、蒸気のドラフト音を唸らせ、麓のブリエンツ駅をゆっくりと出発する。この鉄道は、概ね1時間に1本運行されており、急行列車との乗り継ぎも良い。しばらくは森の中を縫うように走るが、しばらくすると開けた部分に出ると、ブリエンツ湖の絶景が目に入る。その瞬間、多くの乗客がシャッターを切る。湖の対岸の山々の雪化粧も美しい。

山を登る蒸気機関車

30分ほど景色に見惚れていると、列車は山の中腹の中間駅に到着する。列車は30分ほど停車したのち折り返す。筆者が訪れた日は、天候の影響で頂上駅までは行けなかったようだ。だが、中間駅で車掌さんと話す機会があり、色々なことを教えてくれた。筆者が日本から来たことを伝えると、静岡の大井川鐵道とブリエンツロートホルン鉄道は姉妹提携を結んでおり、それらの走る金谷町とブリエンツも姉妹都市であることを教えてくれた。また、乗車してきた機関車がいつ製造されたのか尋ねたところ、乗車した機関車は1996年に新造されたものだが、この鉄道では100年以上走っている機関車もあるのだと説明してくれた。歴史と景観を苦労して守っていることがよく分かる。

初めてみるロッド配置。日本に同じような機関車はないのでここまで近くで見られるのは貴重な体験。車輪径が小さいため、スピードは落ちるが力強く山を登れる。

ブリエンツ湖とアルプスの美しい景色を130年の歴史ある蒸気機関車列車でめぐる旅はまさに非日常と文明の偉大さを感じさせてくれる貴重な体験だった。

SLやまぐち号で山陰の小京都・津和野へ

 JR西日本が運転している「SLやまぐち号」は、山口県山口市の新山口駅から、島根県津和野町の津和野駅までを結んでおり、運転日には多くの観光客で賑わいを見せる。筆者が乗車した2022年4月時点では、牽引機はD51200号機。日本で最も多く製造された型であり、かつては貨物・旅客のいずれにおいても華々しい活躍をみせた。特に200号機は、筆者が幼い頃には出身地・京都の梅小路蒸気機関車館(現:京都鉄道博物館)で動態保存されていたこともあり、馴染み深い車両が営業列車として復活した姿にはとても感慨深いものがあった。

新山口を出発した山口号は、市街地を豪快に突き抜け、湯田温泉に停まり、県庁所在地の駅、山口へ。山口を過ぎると、風景は市街地から田園へ変わる。満開の桜に迎えられながら、力強く坂を登る。沿線では、手を振ってくれる人や撮り鉄の姿も。この列車がいかに愛されてきたかがよくわかる光景だ。何度も汽笛を鳴らし、列車はついに、津和野に至る。

蒸気機関車D51 200号機 展示運転

2020年の6月、京都鉄道博物館では、山口線SLやまぐち号として現役で活躍するD51型200号機の展示走行が行われていた。昭和13年製造の大型蒸気の躍動感あふれる走りを眺める

撮影日:2020年6月29日