美しい湖とアルプスの絶景!ゴールデンパス・ラインの旅 (スイス🇨🇭)

ヨーロッパ列車旅の途中、ルツェルンからシュピーツまで、アルプスと湖の絶景で有名な「ゴールデンパス・ライン」に乗車した。ゴールデンパス・ラインは、ルツェルン~インターラーケン(中央鉄道zb)、インターラーケン~ツヴァイジンメン(bls鉄道)、ツヴァイジンメン~モントルー(MOB鉄道)の3つの私鉄にわたってスイスの中央を横断する路線だ。ブリエンツ湖・トゥーン湖の絶景を横目にアルプスの麓を横切るこの路線には多くの見所がある。

ルツェルン駅から十数分、普通列車に乗ってアルプナッハシュタットで途中下車。せっかくなのでここでピラトゥス登山鉄道に乗車してみることに。絶景もさることながら世界一の急勾配鉄道はやはり全てが特殊で面白い。

アルプナッハシュタットからギスウィル駅で一度乗り換え、ブリエンツに向かう。途中、ラックレールを用いて急勾配を登る区間があり、そこでは走行音が変わる。青く輝くブリエンツ湖はとても美しい。ここで、ブリエンツ・ロートホルン鉄道に乗車し、ロートホルンを蒸気機関車で登ってみた。歴史ある登山列車から眺めるブリエンツ湖とアルプスの山々は雄大だ。

車窓に映るルンゲルン湖

ブリエンツからは、インターラーケンで乗り換えついでに昼食をいただき、シュピーツへ。まるで絵画から飛び出してきたかのような美しい景色は飽きることがなかった。列車を降りてしまうのが惜しい. . . .

スイス🇨🇭旅行に絶対おすすめ!スイストラベルパス

今回のヨーロッパ旅行でスイス観光の際に特に役に立ったのが、スイストラベルパス。スイス国内の複数都市を周遊しながら観光するのであれば、圧倒的に便利なフリーパスタイプのチケットだ。今回は、スイストラベルパスの詳細と、おすすめポイントをいくつか紹介する。

  • スイストラベルパスの特徴と料金

スイス国内の主な鉄道・バス・湖船が乗り放題。一部の登山鉄道などの私鉄は、半額運賃で利用できるほか、リギ山、シュタンザーホルン、シュトースの山岳鉄道が無料。また、スイス国内の500ヶ所の博物館や美術館が無料になる。詳細な料金は以下の通り。

スイストラベルパス・フレックスは、スイストラベルパス(連続タイプ)と内容は同じだが、一ヶ月間のうち使用する日を自由に選択できる。25歳未満は、約30%割引のユース料金で利用できる。ちなみに、筆者はスイストラベルパス・フレックスの2等(3日間有効)のチケットを購入。ユース割引が適用できるので30%割引価格・CHF189(¥28776)で購入できた。

  • 購入方法

スイスに入国してすぐ、チューリヒ国際空港駅構内にあるスイス連邦鉄道SBBの窓口へ行き、整理券をとる。自身の番号が呼ばれたら表示されたカウンターへ行き、「スイストラベルパス・フレックスを購入したい」と伝えた。すると「パスポートを見せてください」といわれたので自身のパスポートを提示し、氏名と年齢を確認。特に何も言わなくてもユース割引(30%割引)を適用してくれた。支払いは、クレジットカード(VISA)で決済。発券してくれたあと、「今日使用しますか?」と聞かれたので「はい」と答えると、日付記入欄にその日の日付を記入してくれた。また、使用方法の説明の際、「残りの2日分は、自分で使用する日の日付を記入する必要がある」と教えてくれた。購入が完了すると、「良い旅を!」と気持ちよく見送ってくれた。

  • おすすめポイント

慣れない異国の地で移動のたびに都度切符を買う必要がないので、スムーズにストレスなく鉄道での旅を満喫できる。筆者は、後述のような行程で移動したが、もしスイストラベルパスを使用していなければ青字で示された部分だけで約70000円が必要だ。つまり、スイストラベルパスを使用したことによって約40000円得をしたといえる。驚くべきは、鉄道のみでこれだけ得をしたということ。筆者は時間の都合上利用しなかったが、スイストラベルパスを持っていると無料になる博物館・美術館へ行くことがあれば、さらに多くの特典を受けられる。

ピラトゥス鉄道、ブリエンツ・ロートホルン鉄道はいずれも半額で利用できる。
  • いざ旅に出発!

切符を購入したら早速旅に出発!この日は、チューリッヒ国際空港からスイス連邦鉄道SBBとレーティッシュ鉄道に乗車し、国境を超えイタリアのティラノまで行った。もちろん、すべてスイストラベルパスの使用可能範囲内。最初の乗車の前に予め日付を記入しておき(初日分は購入時に窓口で記入してくれた)、乗車して席に着くと車掌さんが来て刻印を押してくれる。以降の乗車ではパスを提示すればOK!しかし、まれにパスポートの提示を求められることがあるので、パスポートは携帯しておくのが無難だ。ちなみに、レーティッシュ鉄道ではベルニナ急行に乗車したが、この列車は全席指定席で予約必須。その際の座席予約料金は別途支払う必要がある。予約必須ではない普通列車であれば座席予約料金は必要ない。

上 : チケットホルダーが付いてくる。旅の記念に嬉しい。
下 : スイストラベルパス・フレックス。その日の最初の乗車時に日付記入欄の下に刻印が押される。

筆者がまたスイスに出かける際もスイストラベルパスにはお世話になるだろう。このブログを見てくださってる方にも良い旅になることを願って…..

(参考)

・地球の歩き方・スイス(ダイヤモンド社)

・るるぶ情報板・スイス(JTBパブリッシング)

・スイス政府観光局

https://www.myswitzerland.com/ja/planning/transport/tickets-public-transport/swiss-travel-pass/

https://www.myswitzerland.com/ja/planning/transport/tickets-public-transport/swiss-travel-pass-flex/

https://www.myswitzerland.com/ja/planning/about-switzerland/organisation/swiss-federal-railways-sbb/

世界一の急勾配鉄道!ピラトゥス登山鉄道(スイス🇨🇭)

2022年9月、筆者はヨーロッパを鉄道で巡る旅に出ていた。途中スイスを訪れた際、ピラトゥス登山鉄道に乗車した。133年の歴史を持つこの鉄道は、世界最急勾配の鉄道という称号をもち、その最大傾斜角は48%(480パーミル)にもなる。日本の鉄道における最急勾配は、大井川鐵道の90パーミルであることからも、この鉄道の凄さが分かる。

この鉄道の起点は、ルツェルンから普通列車で20分ほど西に進んだところにあるアルプナッハシュタット駅。急行列車は停車しない、静かで落ち着いた駅だ。

列車は、麓の駅をゆっくり出発すると、モーターの唸りが聞こえる。見た目はケーブルカーっぽいが、あくまで「電車」であり、ケーブルカーではない。車両は搭載されたモーターにより駆動する。左右のレールの間にはラックレールがあり、2つの歯車を組み合わせた特殊な形状をしている。この方式は「ロッハー式」と呼ばれる非常に珍しい方式だ。列車はゆっくりと、着実に標高を上げていく。緑生い茂る森林を抜け、森林限界を過ぎると、車窓は雪景色に変わる。列車と周りの景色を遮る木々がないため、山肌とそれを覆う雪はとてつもない迫力で、自分がすごく小さな存在に感じて不思議な感じだ。頂上には、レストランや展望台があるが、その日は曇っていた。頂上へはロープウェイでも訪れることができる。

世界一の急勾配鉄道でゆくピラトゥス山は133年、そしてこれからも人々の心を魅了してゆく。