SLやまぐち号で山陰の小京都・津和野へ

 JR西日本が運転している「SLやまぐち号」は、山口県山口市の新山口駅から、島根県津和野町の津和野駅までを結んでおり、運転日には多くの観光客で賑わいを見せる。筆者が乗車した2022年4月時点では、牽引機はD51200号機。日本で最も多く製造された型であり、かつては貨物・旅客のいずれにおいても華々しい活躍をみせた。特に200号機は、筆者が幼い頃には出身地・京都の梅小路蒸気機関車館(現:京都鉄道博物館)で動態保存されていたこともあり、馴染み深い車両が営業列車として復活した姿にはとても感慨深いものがあった。

新山口を出発した山口号は、市街地を豪快に突き抜け、湯田温泉に停まり、県庁所在地の駅、山口へ。山口を過ぎると、風景は市街地から田園へ変わる。満開の桜に迎えられながら、力強く坂を登る。沿線では、手を振ってくれる人や撮り鉄の姿も。この列車がいかに愛されてきたかがよくわかる光景だ。何度も汽笛を鳴らし、列車はついに、津和野に至る。

蒸気機関車D51 200号機 展示運転

2020年の6月、京都鉄道博物館では、山口線SLやまぐち号として現役で活躍するD51型200号機の展示走行が行われていた。昭和13年製造の大型蒸気の躍動感あふれる走りを眺める

撮影日:2020年6月29日