ユーロシティエクスプレス (ドイツ🇩🇪→スイス🇨🇭)

ヨーロッパを列車で巡る旅の途中、ドイツのミュンヘンからスイスのチューリヒへ、Euro City Express(ユーロシティエクスプレス)に乗車した。

大都市ミュンヘンを出ると、ドイツの大地を高速でかけてゆく。この列車は、リンダウ、ブレゲンツ、ザンクト・ガレンを経由してチューリヒを目指すため、車窓にはボーデン湖が見える。しかし、すでに陽の落ちた後だったため、車窓は真っ暗だ。ミュンヘンーチューリヒは3時間半の旅だ。快適な車内でゆったりすることにしよう。

チューリヒに着くと、ルツェルンへ向かう。列車が遅延し、ルツェルン駅に到着したのは深夜0時くらいだっただろうか。

ミュンヘンを歩く (ドイツ🇩🇪)

2022年9月、ヨーロッパを列車で巡る旅に出ていた。ザルツブルク(オーストリア)から、チューリヒ(スイス)へいく途中、列車の乗り換えのためドイツのミュンヘンで列車を降りた。せっかくなので、ミュンヘン中央駅の周辺を歩いて観光してみることにした。ミュンヘンは、今回のヨーロッパ旅行で訪れた他の街と比較しても、特に規模が大きく、まさに大都市といった雰囲気だ。しかし、第1次大戦前からの歴史的建造物も多く残されており、大都市ながら美しい景観との共存を実現している。短い時間だったが、訪問したいくつかの見どころを紹介したい。

参考:地球の歩き方・ドイツ

サウンドオブミュージックの舞台・ザルツブルクを訪ねて (オーストリア🇦🇹)

オーストリアのザルツブルクは、ミュージカル映画「サウンドオブミュージック」の舞台として世界的に有名だ。実際に筆者も聖地巡礼に行ってきたが、感動の連続だった。

映画「サウンドオブミュージック」は、家庭教師として修道院からやってきたマリア先生と、7人の子供たち、妻に先立たれた父親のトラップ大佐による美しい愛の物語だ。やんちゃな子供たちがマリア先生の音楽による交流によって少しずつ心を開いてゆき、トラップ大佐との間にも愛が生まれる。1927年、マリアと大佐はノンベルク教会で結婚式を挙げた。1935年、ザルツブルク音楽際に出場したトラップ一家は見事1位を獲得。1938年にオーストリアがドイツに併合されると一家はスイスへ亡命を決意する。

  • サウンドオブミュージックの撮影地巡り
ミラベル庭園入口
レオポルツクロン城。子供たちがボート遊びで湖に落ちてずぶ濡れになるシーンに登場。
モーツァルト橋。子供たちが渡るシーンに登場。

  • ザルツブルク旧市街の見どころ
大聖堂とザルツブルクの街並み。
モーツァルト生家

歴史ある街並みを愛し、丁寧に維持する人々の心は、きっとトラップ一家と同じだろう。いつまでもこの美しい街をまたこの地に訪れる日を願って. . . .

(参考)

・地球の歩き方・ウィーンとオーストリア ダイヤモンド社

レーティッシュ鉄道の旅 (スイス🇨🇭)

2022年9月、ヨーロッパを列車で巡っていた筆者は、スイスのクールからイタリアのティラノまで、レーティッシュ鉄道に乗車した。

レーティッシュ鉄道は、ベルニナ山を望むアルプス越えの国際観光鉄道。美しい景色を縫い、ゆっくりと山を越えてゆく。幾つもの雄大な氷河と、鮮やかな湖に出会うことができるこの列車には、世界中から多くの人々が訪れる。現在では一部区間は世界遺産にも登録されているそうだ。筆者も、初めて観る氷河に心を奪われ、途中のアルプグリュム駅で急遽途中下車し、景色を堪能することにした。合計5時間以上の長旅は驚くほどあっという間だった。ここでは、沿線車窓の見どころを厳選して紹介したい。

初めて観る氷河に感動。
高さ65メートルのランドヴァッサー橋。石造りの美しいアーチ橋で、世界遺産区間に含まれている。
ループ橋をぐるっと下る。

参考:スイス政府観光局

https://www.myswitzerland.com/ja/experiences/landwasser-viaduct/

https://www.myswitzerland.com/ja/destinations/lago-bianco-lago-nero-2300m/

5000年の歴史を紡ぐクールの街並み (スイス🇨🇭)

スイス最古の街・クールは、5000年にも渡る長い歴史を持つことで有名だ。山の麓の落ち着いた街だが、多くの店が立ち並び、ショッピングに最適な、リゾート地としての賑わいも見せる。大聖堂をはじめとする中世の街並みは、大都市圏にはない独特の空気感を感じさせてくれる。

参考:スイス政府観光局https://www.myswitzerland.com/ja/destinations/chur/

中世ヨーロッパの街並みを訪ねて…ベルン旧市街(スイス🇨🇭)

スイスの首都・ベルンの旧市街は、15世紀末に造られた中世の街並みが今でもしっかりと残っている。残っている…というより絶え間ない努力によって残されている、というのが正しいような感じがする。

この街は、ツェーリンゲン公ベルヒトルド5世が、当時サヴォイ家との戦いの守備基地にしようと、街を造ったことから始まった。1405年の大火で燃えた後再建され、その後2度の世界大戦でもスイスが中立国だったことから戦場にはならなかった。そうして現在まで美しい街並みが残り、いまでは世界遺産にも登録されているスイスの一大観光地だ。筆者も心から、また来れる日を願って。

牢獄塔の下をくぐる路面電車

参考:地球の歩き方A18スイス

世界一の急勾配鉄道!ピラトゥス登山鉄道(スイス🇨🇭)

2022年9月、筆者はヨーロッパを鉄道で巡る旅に出ていた。途中スイスを訪れた際、ピラトゥス登山鉄道に乗車した。133年の歴史を持つこの鉄道は、世界最急勾配の鉄道という称号をもち、その最大傾斜角は48%(480パーミル)にもなる。日本の鉄道における最急勾配は、大井川鐵道の90パーミルであることからも、この鉄道の凄さが分かる。

この鉄道の起点は、ルツェルンから普通列車で20分ほど西に進んだところにあるアルプナッハシュタット駅。急行列車は停車しない、静かで落ち着いた駅だ。

列車は、麓の駅をゆっくり出発すると、モーターの唸りが聞こえる。見た目はケーブルカーっぽいが、あくまで「電車」であり、ケーブルカーではない。車両は搭載されたモーターにより駆動する。左右のレールの間にはラックレールがあり、2つの歯車を組み合わせた特殊な形状をしている。この方式は「ロッハー式」と呼ばれる非常に珍しい方式だ。列車はゆっくりと、着実に標高を上げていく。緑生い茂る森林を抜け、森林限界を過ぎると、車窓は雪景色に変わる。列車と周りの景色を遮る木々がないため、山肌とそれを覆う雪はとてつもない迫力で、自分がすごく小さな存在に感じて不思議な感じだ。頂上には、レストランや展望台があるが、その日は曇っていた。頂上へはロープウェイでも訪れることができる。

世界一の急勾配鉄道でゆくピラトゥス山は133年、そしてこれからも人々の心を魅了してゆく。

蒸気機関車で山登り!ブリエンツ・ロートホルン鉄道(スイス🇨🇭)

2022年9月、筆者はヨーロッパを鉄道で巡る旅に出ていた。途中スイスを訪れた際、ブリエンツ・ロートホルン鉄道(BRB)に乗車した。この鉄道は、130年の歴史をもち、ロートホルンを約1時間かけてゆっくり蒸気機関車で登ってゆく登山鉄道だ。蒸気機関車が走る区間における世界最急勾配でもあり、世界中から鉄道ファンが訪れる。

この鉄道の起点はブリエンツ駅。ゴールデンパスラインの中間地点で、ブリエンツ湖畔の美しい街だ。ルツェルンとインターラーケンを結ぶ急行列車に乗車すると簡単にアクセスできる。インターラーケンからは船でもアクセスできるので、ブリエンツ湖を優雅にクルージングしながら訪れることもできる。

列車は、蒸気のドラフト音を唸らせ、麓のブリエンツ駅をゆっくりと出発する。この鉄道は、概ね1時間に1本運行されており、急行列車との乗り継ぎも良い。しばらくは森の中を縫うように走るが、しばらくすると開けた部分に出ると、ブリエンツ湖の絶景が目に入る。その瞬間、多くの乗客がシャッターを切る。湖の対岸の山々の雪化粧も美しい。

山を登る蒸気機関車

30分ほど景色に見惚れていると、列車は山の中腹の中間駅に到着する。列車は30分ほど停車したのち折り返す。筆者が訪れた日は、天候の影響で頂上駅までは行けなかったようだ。だが、中間駅で車掌さんと話す機会があり、色々なことを教えてくれた。筆者が日本から来たことを伝えると、静岡の大井川鐵道とブリエンツロートホルン鉄道は姉妹提携を結んでおり、それらの走る金谷町とブリエンツも姉妹都市であることを教えてくれた。また、乗車してきた機関車がいつ製造されたのか尋ねたところ、乗車した機関車は1996年に新造されたものだが、この鉄道では100年以上走っている機関車もあるのだと説明してくれた。歴史と景観を苦労して守っていることがよく分かる。

初めてみるロッド配置。日本に同じような機関車はないのでここまで近くで見られるのは貴重な体験。車輪径が小さいため、スピードは落ちるが力強く山を登れる。

ブリエンツ湖とアルプスの美しい景色を130年の歴史ある蒸気機関車列車でめぐる旅はまさに非日常と文明の偉大さを感じさせてくれる貴重な体験だった。

SLやまぐち号で山陰の小京都・津和野へ

 JR西日本が運転している「SLやまぐち号」は、山口県山口市の新山口駅から、島根県津和野町の津和野駅までを結んでおり、運転日には多くの観光客で賑わいを見せる。筆者が乗車した2022年4月時点では、牽引機はD51200号機。日本で最も多く製造された型であり、かつては貨物・旅客のいずれにおいても華々しい活躍をみせた。特に200号機は、筆者が幼い頃には出身地・京都の梅小路蒸気機関車館(現:京都鉄道博物館)で動態保存されていたこともあり、馴染み深い車両が営業列車として復活した姿にはとても感慨深いものがあった。

新山口を出発した山口号は、市街地を豪快に突き抜け、湯田温泉に停まり、県庁所在地の駅、山口へ。山口を過ぎると、風景は市街地から田園へ変わる。満開の桜に迎えられながら、力強く坂を登る。沿線では、手を振ってくれる人や撮り鉄の姿も。この列車がいかに愛されてきたかがよくわかる光景だ。何度も汽笛を鳴らし、列車はついに、津和野に至る。

門司港駅のレトロな駅舎

 福岡県北九州市、関門海峡を望む港町にある門司港駅は、九州における鉄道の重要拠点地であり、大正3年に門司駅として開業した。近代日本を象徴する、ルネサンス様式の木造二階建駅舎は国の重要文化財に指定されており、復元工事が完了した現在では、開業時の美しい姿を眺めることができる。私も、青春18きっぷを余らせていたので、今年の春、帰省ついでに足を運んだ。そのときの記録を写真で紹介したい。