リヒテンシュタインは、スイスとオーストリアに囲まれた世界で6番目に小さい独立国家だ。人口は約38000人。義歯やコンクリートドリルなどの工業製品のほか、切手産業や金融業で国家の生計を立てている。中でもとくに切手産業が有名で、高度な印刷技術を要する美しいデザインの切手は、世界中の切手マニアの心を魅了している。
この国の成立以前、ハプスブルク家の貴族であったリヒテンシュタイン侯爵家は、神聖ローマ帝国議会への列席権を得るために必要な領地を探し求めていた。そんな中、偶然売りに出されていた土地(現在のリヒテンシュタインの一部)を1699年に購入。その後さらに買い増しをして1719年に神聖ローマ帝国より自治権を与えられた。これによりリヒテンシュタイン候国が誕生。第1次世界大戦以降は非武装中立を守っており、通貨と国防においてはスイスに任せている状態だ。1990年には国際連合にも加盟しており、2019年には日本とリヒテンシュタインは国交樹立150周年を迎えた。
筆者は、ヨーロッパ旅行の最終日、スイスから日帰りで訪れた。チューリヒから1時間半ほど列車に乗り、ザルガンス駅で下車、リヒテンシュタインのファドゥーツ行きのバスに乗り換え、20分ほどのところにある。列車もバスも概ね30分に1本は運行されており、利便性は十分。



見どころのひとつ、切手博物館では、美しく繊細なデザインの切手の歴史を見学できる。様々な種類の切手が販売されており、外国に葉書を出すことも可能だ。






また、坂を登った上にあるファドゥーツ城も見どころだ。現在も公爵が住む城内には入れないが、美しい外観と丘の上から眺めるライン川とアルプスの絶景は壮観だ。



(参考)
・地球の歩き方・スイス ダイヤモンド社
・外務省
バスで国境を越えられるんだね。
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入国審査はないので、殆どスイス国内を移動するのと大差はないですが、リヒテンシュタインはスイスとは違う国です。小国ながら金融や工業、切手産業で栄え、国連にも加盟しています。
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