特急サンダーバードで北陸へ

 JR西日本の特急サンダーバード号は、大阪〜京都〜敦賀〜金沢の区間で運行されており、関西から北陸方面へのビジネス・観光需要を支えている。運行本数も多く、多客時は12両編成でも運行されるほどに利用者の多い列車だ。また、日本の在来線特急の中でも特に速い列車として知られている。

 大阪を出発した列車は、複々線区間を疾走し、関西のアーバンネットワークを走る様々な列車とすれ違う。また、特急らしく並走する普通列車を追い抜く光景もとても気持ち良い。

 列車は途中、琵琶湖西側の湖西線を走るが、湖西線は全線高架かつ高規格に建設されており、特に高速で走行する。乗り心地もよく、高架線上から眺める琵琶湖の景色は雄大だ。

 琵琶湖を抜け、敦賀を出発すると、列車は北陸トンネルに入る。その長さは、13.9kmで、10分少々、携帯電話などの通信が圏外になるほどに長い。北陸トンネルの建設は、歴史に残る難工事であったともいわれるが、私たちが快適に鉄道などで移動できるのは、先人達の努力の賜物であると改めて感じさせてくれる。

 列車は、北陸本線でも速度を緩めない。一部の列車は眼鏡で有名な鯖江に停車し、県庁所在地の福井駅には全ての列車が停車する。関西の奥座敷とよばれる芦原温泉を超え、石川県に入ると列車は加賀温泉、小松と停車し、終点の金沢に至る。

 沿線には見どころもたくさんあり、多くの人に愛される特急サンダーバード号だが、2024年春の北陸新幹線の敦賀延伸後は敦賀〜金沢間はJRから第三セクターへ経営分離される関係で、特急サンダーバード号も、同区間は運行が終了される予定だ。北陸地方の地域に密着した特急列車の魅力を堪能できるのもあとわずかだ。

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